FC2ブログ

造山古墳第2次発掘調査速報

発掘辞典

発掘辞典




あ行    
 朝顔形円筒埴輪 〈あさがおがたえんとうはにわ〉
   円筒埴輪の1種。円筒部の上端部が著しくくびれ、広口壷形土器の
   口縁部がその上方に付き大きく開くもの。
 遺構面 〈いこうめん〉  
   一般には、その遺構の盛り土の最上面。今回の発掘では主に周濠底面
   として用いられる。 
 円筒埴輪  〈えんとうはにわ〉
   円筒状を呈する埴輪。数条を単位とする櫛状工具で表面を調整すること
   が一般的。数段の突帯や、ところどころに円形、矩形、三角形の孔が
   開けられている。 
     
か行     
 器財埴輪  〈きざいはにわ〉 
  形象埴輪の1種。武具・威儀具などをかたどった埴輪。 
 基盤層  〈きばんそう〉 
  堆積や風化が起こっていない、非常に堅い層。 
 杭  〈くい〉
  発掘においては、GPSなどで座標・レベルを確定し、測量などの基準とする
  杭のことを指す。 
 形象埴輪  〈けいしょうはにわ〉 
  円筒埴輪に対し、ものをかたどった埴輪の総称。器財埴輪・家形
  埴輪・人物埴輪・動物埴輪がこれにあたる。 
 コンター  〈こんたー〉 
  等高線のこと。 
     
さ行    
 榊山古墳  〈さかきやまこふん〉 
  造山古墳群第1号墳のこと。詳細は周辺の古墳へ。 
 作山古墳  〈さくざんこふん〉 
   全長286m、全国9位の規模の前方後円墳。造山古墳の3km西に位置し、
   共に同時期の畿内の王者に匹敵する力を有する吉備首長の存在を
   物語っている。 
 GPS  〈じーぴーえす〉 
   全地球測位システム(Global Positioning System)。人工衛星の電波を
   利用し、地球上での位置(座標)を測定するシステム。 
 地山  〈じやま〉 
  遺跡が作られた当時の地表面。 
 周濠  〈しゅうごう〉 
   古墳の周囲を区画することを目的とした、水をたたえる濠。これに
   対して、水をたたえないものを周溝〈しゅうこう〉という。今回の
   調査目的のひとつは、造山古墳におけるこの周濠の有無を確認する
   ことである。 
 須恵器  〈すえき〉 
   高温で焼成された青灰色を呈する古墳時代中期~平安時代の焼き物。
   古墳時代中期に朝鮮半島南部から伝わった技術でつくられている。
   古墳時代における一大生産地は大阪南部の「陶邑古窯址群」で、
   ここの資料が全国の基準となっている。 
 セクション  〈せくしょん〉 
   土層の断面。どのように層が堆積しているかを見ることができ、
   これを慎重に観察することによって、その土地がどうやって形成されたか
   などを読み解くことができる。 
 先行トレンチ  〈せんこうとれんち〉 
  トレンチ内の一部分において、他の部分より先行して掘り下げること。
  より慎重な掘り下げが必要な時、また調査が行きづまった時などに、
  その先の情報を知り、より丁寧に、効率的に作業を進めるために
  設けられることが多い。 
 千足古墳  〈せんぞくこふん〉 
  造山古墳群第5号墳のこと。詳細は周辺の古墳へ。 
 前方後円墳  〈ぜんぽうこうえんふん〉 
  円形の墳丘に方形の墳丘を付した古墳。円形部が墓の
  中心であることからそれを後円部、一方の方形部を
  附属部分と考えて前方部と呼んでいる。 
 造山1~6号墳  〈ぞうざん1~6ごうふん〉 
  造山古墳の陪塚とみられる古墳群。詳細は周辺の古墳へ。 
 造山古墳  〈ぞうざんこふん〉 
  岡山大学考古学研究室が現在発掘調査を行っている前方後円墳。
  詳細は造山古墳概要へ。 
     
た行    
 タチワリ  〈たちわり〉 
  遺構検出面よりさらに限定した範囲内で掘り下げること。
  その遺構の、さらに詳細な情報を得るために、また遺構面と
  判断した面が正しいかどうかを確認するために行われることが多い。 
 段築  〈だんちく〉 
  段築成の略で、古墳の段、あるいはその数のこと。
  例えば2段の古墳の場合は2段築成という。 
 造出  〈つくりだし〉 
  5世紀代の古墳の内、特に前方後円墳のくびれ部の左右または
  片側に加えられた突出部。土器や埴輪が出土する例が多いことから、
  祭壇とする説が強い。造山古墳では北側のくびれ部に存在する。 
 テラス  〈てらす〉 
  段築の平坦面。 
 トータルステーション  〈とーたるすてーしょん〉
  GPSで求めた座標を基に、新しい座標を求めるための測量機器。 
 トレンチ  〈とれんち〉 
  本来は『試掘溝』といった意味。
  岡山大学考古学研究室では『調査区』といった意味で用いている。 
     
は行     
 陪塚(冢)  〈ばいちょう〉 
  大型の前方後円墳などの周囲に附属するかのように築かれている
  小型の円墳や方墳。
  主墳となる大型墳との間に時間的・内容的(主墳の被葬者との
  主従・近親関係など)繋がりを前提に定義される。 
 埴輪  〈はにわ〉 
  古墳の墳頂・段築平坦部・造出・外堤などに立て並べた土製品。
  円筒埴輪、朝顔形円筒埴輪、器財埴輪、人物埴輪、動物埴輪などがある。
  筒形の埴輪は弥生時代後期の特殊器台に端を発する。古墳時代
  前期には円筒埴輪・朝顔円筒埴輪が主流で、のちに器財埴輪・
  動物埴輪・人物埴輪が出現する。
  古墳時代の全期間にわたって使用されており、円筒埴輪・朝顔
  形円筒埴輪は古墳の築造時期を知る手がかりになる。 
 葺石  〈ふきいし〉 
  古墳の墳丘斜面に葺いた石ないしそれを葺いた状況。 
 墳丘主軸  〈ふんきゅうしゅじく〉 
  墳丘の中心を通るように設定する、古墳の中心線。等高線測量図に
  基づいて設定され、調査の基準となるもの。主軸と略すこともある。 
 帆立貝形古墳  〈ほたてかいがたこふん〉 
  円形の主丘に短い方形の張り出しをつけて全体の平面形が帆立貝形
  になる古墳。前方後円墳・造出つき円墳との判別が難しい。 
     
ら行    
レベル  〈れべる〉 
  標高のこと。

スポンサーサイト

PageTop